2016年10月2日日曜日

【サーカス】シルク・ドゥ・ソレイユ『TOTEM』



行ってまいりました。
シルク・ドル・ソレイユ。『TOTEM』。

まずは……、
カメの前でパシャリ。
 
 
シルク・ドル・ソレイユは二年前に観た『OVO』が初めてで今回が二回目。
母と二人っきりでデート!!


私と母は、ちょっとおかしいくらい仲良しで、よくお出かけする機会があります。
というのも、私が演劇をやってるのもあってか、母もいつぞやからド・ハマリしていて、
商業演劇やショーのチケット情報を見つけては、私と一緒に出掛ける「口実」を作ってます。
「そんなに、よく見つけてくるなァ…」と呆れるやら感心するやらなんですが、
本人いわく、「だって会社暇なんやも~ん」、らしいです。オイオイ。

小劇場は基本的には私が出演してるものだけですが、
もしかしたらこの先ひょっとすると、小劇場の情報まで…いや、それはないかな。さすがに。

母と舞台を観に行ったらいつも決まって、
(仕事中に見つけて予約した)美味しそうなお店に行き、食事をご馳走になるという。
そこで母娘水入らずで何時間も話すのが、母も私も癒しの時間になるんでしょうかね。

改めて自分の親と食事をするというのは、なんとなく気が張ったりもするんですが、
なかなか、普段話す時間なんてないし、家に帰ったら一人で過ごしたい時もあったりして。
なので、こういう機会を利用して、仕事の事とか、恋の事とか、劇団の事とか、家族の事、
ほんとにたくさんたくさんの事を話しています。もちろん、その日観た舞台の事も。


それにしても、

やー。うまかった。大満足です。
(オイ、TOTEMの事書けや。)

ハイ、書きます。

2年前に観た『OVO』は昆虫たちのお話で、カラフルでユーモラスに、そしてダイナミックに表現されていたのですが、
今回の『TOTEM』、テーマは「人類の進化」なようで、何とも神秘的な作品となっていました。
ステージは前回よりも一回り小さくなっていた印象でした。
前回の作品と違いアクロバットな演目は少なく、身体の美しさを主として組まれていたからでしょうか。
「ワァ!スゴイッ!」と歓声が上がるというよりは「オォー」と目を見張る演出が多かったです。
なんせ、美しかった。

前回シルク・ドル・ソレイユを拝見した時も感じましたが、
同じ人間であるのに、この人々はなんて豊かで美しくて逞しいのでしょうか。

きっと、このステージに立つまでに物凄い努力をし、物凄い挫折をし、沢山の辛い経験をして、
やっとの思いで今輝いているんだと思うと、
いかに自分がちっぽけで、世界はとてもとても広くて遠くて、果てしないモノなんやろうなぁ…
と、漠然と感じてしまいます。

とは言っても、人それぞれ「ギフト」があり、人それぞれ「人生」があるのでしょう。
「スゴイ」人、でなくて「ステキ」な人にならなくては、ね。
全知全能にはなれないんです。にんげんだもの。
ナンバーワンよりオンリーワン、っていう考え方はあんまり好きではないけれど、
「あーすごいなぁ、かっこいいなぁ、あんな風になりたいなぁ」と、羨望?言ってしまえば嫉妬?
ばっかりしてたらあかんねんやろなぁ、って思うし。
人は人、自分は自分。自分の中のベストワンになれれば、よいんです。

憧れは、大事。
自分の人生の「ベスト」の位置が上がっていくって事と思うので。
んで、ベストに近づく為に、どう楽しんで生きるか。を探して生きたいですね。

どう、楽しんで、生きるか。

30歳を手前にして、臆病になってきているんです。私。
自分のやりたいことは何なのか。
それは本当にやりたいことなのか。
それをやっていくためにはどうしていけばいいのか。

とか、とか、とか…。

ほんとにたくさんの事を解決していかなければいけない、のだと思います。
でも、それは一生かかってもいいと思っていて、
一生かかってやり遂げられたら万々歳。
できないことを前提で、でも理想にどこまで近づけるのか。
誰にもわからない、自分自身も分からないことですけれど、
一生かかって取り組んで良い事案なんじゃないかなぁと思います。


ヒトって、一人じゃほんまにちっぽけで、取るに足らない存在なんです。
でも一人じゃないねんで、って、存在しててもいいねんでっていう、
ほんのちょびっとのあったか味みたいなものを
他者に少しずつ伝えていけたらいいなァ…。

と、独り、考えています。
作品を観て、内容にほぼ触れず、自分を語るという…。
でも、それだけ考えさせられるステージやったと思うと、本当に今回のシルク・ドル・ソレイユは
私にとってとても良い出会いやったと感じます。
ありがとう、ありがとう。

大阪公演は10月23日まで。
まだの人は是非、観て頂きたいです。

舞台、サーカス、身体表現、観たことなくっても全っ然楽しめますよ!!!
100%感動するので、生きてる間に一回は観て下さい!

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