2010年9月30日木曜日

《考察》東京3日目-1

雨ですね。
きっと誰かがどこかで本気出してるんでしょうか。
東京3本目は、劇団銀石さんのジーンズというお芝居でした。
劇場は地下にあって、IST(だったっけかな)を思い出しました。
小屋の中は、そうですねー。劇研みたいな感じでした。
なるほどと思ったのが、折り込みチラシを輪ゴムで留めてあったこと。
こういう心遣いは素敵と思います。参考になりました。

今回の舞台も、舞台面に材でアーチを作っていて、それを灯りで赤く染めていました。
幅・高さとも2尺くらいの段を舞台面に一列組んでいて、上下の両端に小さな行灯がありました。
この段にのぼって演技したり。
舞台面のコロガシを隠してたようですが。
増席であまりにも客が舞台に近いので、安全の確保的なこともあるんでしょうね。
あと、上下に竹的なものを吊っていて、それにPAR三台吊ってました。
煙なしで機材を舞台上に出すのは気持ち的に危ないですからねー。ぼくは割りと萎えちゃう派です、シンプルめな舞台にスタンドとか堂々と立ってると。
(専門がら、客入れ中に灯体とかチェックして演出の予想とかしてしまいます。
昔、ドセンター客席に向けて灯体があって、客入れにもかかわらず点いていなかったので「客席から役者出るみたいやねー」って連れと話していたら、隣の人が役者さんでした。あの時は申し訳ないことした。高校のときでした)
内容としては、ジーンズ=genes、遺伝子のお話。生死がどうのな話。
こういう、宗教的哲学的なお話は好き嫌い別れるだろな。
全体的に、役者様パワフルでした。若いねー。
第三舞台見てるような感覚でしたねなんか。
ダンスとチープなギャグはなかったですけど。
ニュートラル・リアリティー・ナチュラリティーをお芝居に求めるぼくです。
最近、エンタメが流行っていて。ガンガン音鳴らして、ピカピカ照明たいて。
役者が汗と唾を飛ばしながら叫び続ける。
そういうの、ぼくは嫌いとは言いませんが、なんか俗的だなぁーと思う。なんかなー。
今回のお芝居は、SFチックで前半ちょっとアングラ?前衛?寄りかなーと思ったのですけど、
結局どっちつかずに終わってしまった印象。
常に何かポージングしながら台詞を言わなければいけない、っていう、どこかしら脅迫観念が役者のなかにあるんじゃないかなぁと思います。
動かない=お芝居してないじゃないよなって、思うのよ。
背中向けたって顔見えなくたって、
板の上にのってる限りは表現者なんだよって、思うのよ。
ちゃんと生きていれば、板の上で。

ガンガン動き回ったっていいし、なんかポーズとりながら喋るのもいいよ。
けど、その中に人間が見たかった。
動いて動いて動いて、
それが単調で少し疲れたかな。
ハリ、だけじゃなくって、メリも欲しかった、感じ。

考察とゆうか、
完全のぼくの演劇論になっちゃった。

さて。キャラメル見てきます。

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